ASDの戯言

40代でASD診断された技術者サラリーマン。生きにくさの記録。

  初老アスペ(ASD)エンジニアの家族・職場などの環境を含めた過去と未来の見通し。



意識 その2

まず、訂正です。

ちょっと前の記事で、「物理の難しい問題」と書きましたが、これは間違い。

物理学の未解決問題に入っているかと思っていたのですけどこれもちょっと周り道したようです。

意識については、「意識の難しい問題」と呼ばれ英語はハードプロブレム オブ コンシャスネスになります。

 

難しい問題があるので簡単な問題。。。ではなく やさしい問題 イージープロブレム というのも存在します。

脳科学研究がどれだけ進んでいるのかわからないエンジニア風情からはあまり進展がないように思えます。怒られそうですね。。。

3つ前に在籍していた研究系のお仕事では、周りのグループが認識やニューロンのモデル化などの研究をAIの第2の波のころから研究をしていました。

後者の方は、神経細胞の情報伝達状態である電気パルスを微分方程式で表しておりました。簡単な神経ネットワーク回路を組んだとき入力の刺激を入れて出力側に出てくることをパルスの重なりや遅延なども含めて実験結果に近いモデルを提唱していました。

ちょっと乱暴に言ってしまうのですけど、脳で起こっている電気パルス伝達やシナプスなどの化学的振る舞いなどを扱うのがイージー側になります。意識には程遠いですよね。

ハード側は、「クオリア」という言葉が出てくる、あるものを見て感じているものは他人には同じように感じられているのか?そもそも意識とはなんだ?みたいな哲学的なものさえ入り込んできます。最終的な目的は、あるものを見て感じているということを物理・化学的な現象をして説明できることをゴールとしているようです。

研究職の最後のほうでとにかく電気回路で脳神経の電気パルスを模倣した回路を作り、急速な大規模化が可能となったので当時数百ニューロンというモデル実現を数万まで増やしたらどうなるか?ってところに首を突っ込んで雇用の時間切れでした。

どの文献にも書いていないので小宇宙とも呼ばれる脳のイージー側をミクロといて位置づけ、ハード側の意識的振る舞いをマクロとして位置付けることをしました。単なる言い換えをしただけですね。そこで問題になっているのが、このミクロとマクロの間が全然埋まらないということです。

 

私の経験上の未来予測は、この問題が解決されるのにはあと数十年はかかるとみています。

 

倫理的にも問題があり、分かった時点で模倣が簡単にできますからターミネータ(攻撃的なほう)みたいなロボットがでてきちゃうかもしれません。

 

 



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