ASDの戯言

40代でASD診断された技術者サラリーマン。生きにくさの記録。

  初老アスペ(ASD)エンジニアの家族・職場などの環境を含めた過去と未来の見通し。



学術論文の採録・掲載の流れ2

私の分野では米国にしろ欧州にしろ外国の先生に査読を頼むとレーティングはさすがオールオアナッシングで5段階評価であれば1か5しかつけてきません笑 コメントも淡白で本当に読んでいるのか?ってのもあります。そのための複数人ですし編集者が最終判断をします。

他分野は知りませんが、投稿者は査読者への通知と修正原稿の2つを返します。前者は条件リストに回答とどう対処したか、今回のはその条件は考慮していない+理由、ページ数の都合上載せられない根拠データなどです。後者はそれに対応する修正した原稿です。

投稿者によっては後者しか送ってこない場合もあります。差分は査読者が探せと。当然心証が悪くなります笑

編集者は査読者にそれらを送り再査読となります。ここで大体OK/NGの2択の判断をします。OKですが単純ミスが混ざっている場合は急きょ直してもらう場合があります。スペルミスを放置する程度の投稿者ならそのままリジェクトという厳しい査読者もいました。

最終的に編集委員会(委員が日本以外にいる場合はメールベース)で投稿された原稿の採否が確認されます。そして結果が投稿者に通知されます。

 

ここで、投稿者側にその論文を実績リストに挙げて良くなります。号やページがまだわからないのでそこは空白にして(採録決定)や(掲載予定)などとします。

博士課程の学生には実は死活問題で採録されないのは仕方ないですけど遅れたりすると博士号の審査に間に合わなかったりします。課程博士は半年ごとにまとめて審査を行っているので就職の内定が決まっていて博士学位審査が開けないなんてこともあります。

別途お話ししますけど、工学系では3本の学術論文の実績が必要です。1本でも良いという大学もあり大学の裁量になってしまっています。特に独法化してからは。

 

つづく。



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