ASDの戯言

40代でASD診断された技術者サラリーマン。生きにくさの記録。

  初老アスペ(ASD)エンジニアの家族・職場などの環境を含めた過去と未来の見通し。



盗用

論文を盗用されました。

1件だけ。分かったのは10年前。。。

まあ、ブログ記事ネタとしてですね。すみません。

見つけたのは共著者の教え子というか後輩というか。年は干支一回り離れています。

元論文、2006年の日本の学会の論文誌に採録されたものです。

内容は、ある演算数系の電子回路への具現化です。客観的に見れば主流の方式と性能的には1.2倍程度。ノイズ耐性、電源揺れ、電子回路自身の持つ製造誤差には言及していなく総合的には使いにくいですかね。

基礎研究みたいなものですので考え方、原理を提案としており実用性はそのほかの専門の研究者にがんばってもらうと。まあ、そんな程度です。

研究者の間で意識の薄かった知的財産権について意識改革が行われている時代でした。一応、特許に関しても公開後の権利も保有しています。

対象となる論文は2011年に行われた国際会議の予稿集といっても査読付き、電子電気学会の大御所のIEEEに登録されてしまっている。

著者は、中国のどこぞの大学、の学生さんメイン著者。論文数稼ぎという感じ。

 

まあ、こちらが盗用と主張してもおそらく否定されるでしょうね汗

タイトルからほとんど一緒。目的、原理もほぼ同じ、評価だけはやり直した模様。

注目の引用されているかについて、後の対応に関わるのですが、ガン無視ではないです。背景を除いた原理部分の引用にほとんどが自分の研究に関する国際会議の発表が使われています。

ただ、核心部分の方式については元となる論文を参照していません。ここが悪意ですかね。

 

どう対処したか、名前を借りているボスには相談していません。人の心なぞ読めない私のボスの言葉が分かる気がしました。

盗まれるぐらいの内容であったら、評価されている証拠じゃないか?

自分は絡んでいませんがこのようなゴタゴタは日曜茶飯事です。国内メーカー相手だと内容をちょっと変えて特許や権利化をしてきますのでさらに面倒な感じになります。権利化しない方が悪いなどど言われたこともあり、結構えげつないです。。。

まあ、そんなことも無く論文数稼ぎのためのようなので軽くスルーしました。

ボスに相談していたら、そちらの研究者をむしろ招き入れたら?と言い出しかねません笑

ある学会で会員数というか盛り上がりは必要です。当時おもに活動していたところは、演算をする上での数学からできた結構古い学会でした。

招き入れるにしてもガチガチの論文英語ではなくメール・手紙の英語になります。これがまた難しく、感情が入るので非常に面倒くさいです。珍しく先読みしてこの事態を想定できたのは経験のデータベースのおかげだったかもしれません。そして面倒な招き入れ作業からの逃避です笑

これをやった・やらないは大した影響もないことも予測できていました。事実、この件で10年後でもトラブルが生じたことはありません。

 

技術流出という観点ではちょっと脇が甘いような気がします。流出も何も公開されているので問題はないのですけど、大元を考えたのは誰か?を歪曲するのは避けてほしいですね。

 

お堅い話でした。

 



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