ASDの戯言

40代でASD診断された技術者サラリーマン。生きにくさの記録。

  初老アスペ(ASD)エンジニアの家族・職場などの環境を含めた過去と未来の見通し。



ASD同士のコミュニケーション

アスペやASDという言葉、カテゴリを知るのはここ10年以内の診断で知ったモノです。

それまでは、自分の脳神経回路の設計ミスを先天的にもっていること、それによって生じる性格、行動に表れる現象について統一感のある説明がつきませんでした。米国の精神医学会で定められたマニュアルに沿ってこの国の治療法、対処法、さらには行政による支援などが行われています。

DSMの5版目が2013年から使用されており精神系の医師による診断書もこれらに基づいて書かれているようです。アスペルガー症候群というのを止めてASDのくくりの中に入れるようになったのもこのせいです。ASDが導入されたのは第4阪の改訂版(DSM-IV-TR)からみたいですけど自分は医者でもないですし、技術者のため一応何か基準になるものが何なのか?を知りたいがために調べた程度です。なぜそのように決まったかなどは興味がないのでそれ以上は深入りしていません。

自分の症状や診断の基準などを知っておきたかった程度で、ネットで調べられ知的好奇心を満たせるのは良い時代になりました。もちろん、ソース(情報源)や専門家の見解などを鑑みて自分で納得している程度です。

相変わらず、前置きと称して脱線しますなぁ。書き出すことが治療、対処法の一種にあるためお付き合いいただければうれしいですね。ここまでは読み飛ばしてもらって構わないという段落をしているのが私からせめてもの読者さんへの配慮です。。。汗

 

本題タイトルの件。ASDの人とASDの人がお話をするとどうなるか?ASD同士のコミュニケーションで何が起こる?という疑問は無いですか。

私に限った話。見てきた事例では、結論からいうと、上手く行きません。

学校や職場で同学年や同僚にASDの方がいたら学業や仕事に少なからず影響します。先生や上司がASDだったりしたらそれは上下関係で下の方は潰れてしまうくらいのダメージを受けるでしょう。幸い上下の事例をみたことがありません。

以前、お話ししたように私に限った状況では、クラス替え、職場が変わった等で新しい人間だらけになった場合、まずは観察から入ります。飲み会などの自己紹介あたりで、あ、この人その気がある!って分かってしまいます。当事者を肯定し主張を押し通そうとするASDの方にはわからないかもしれませんね。

生きにくいかつ人にどういう影響を与えてるかを理解しないまでも、客観的に見ようと努力しているASD限定の嗅覚かもしれません。大体の当事者の方は同類だってのをわかっているのだと私は感じています。

飲み会等の席順で隣り合ったとき、

・共通の話題があればめちゃくちゃ盛り上がります

・話題がない、相手が警戒しているときはひたすら無言です

同じ部屋にいる場合は、できるだけ交流を避け、やり取りが発生する場合は事務的に交渉が行われます。

 

関係に問題が発生したとき。これが実に厄介です。

周囲で何かASDの人間に対して過失があったとします。そのASDの人の問題解決能力の程度に依りますが「むくれる」症状持ちは面倒になります。実は私もこれを持っていて社会人になるまでは発動していました。。。

怒りが消化不良になり、流すことができす負のフィードバックがかかり機嫌悪い状態が継続します。端から見ていると子供のむくれているのと変わりがありません。

 

相手が健常者の場合、ASDの怒りをなだめようと謝ったり、いろいろと関係改善の方策を取ってくれます。健常者の方からは非常に面倒かもしれませんが、ASDは長期化するほど怒っていないことには気づいているので、その状態を終わらせるきっかけを与えてあげることです。2人のとき、改めての謝罪(心はこもってなくて構わない)、違う話題を振ってみる等々です。自分でも思いますがホント面倒くさい相手になると思います。上から目線で許す形になりますが、そういう不器用な人間であると理解して頂けるとうれしいですね。それと、今後できるだけ関わらないか。。。

 

さらなる問題。相手が似たようなASDだった場合。「冷戦」状態になります。しかも、かなり長期化します。数ヶ月~1年とか笑

お互いの関係改善の糸口のストライクゾーンが非常に狭く、「きっかけ」が見つかりません。タイミングもありすれ違いが続きます。メンタルがある人間ではあるので疲弊してきます。そこでとる対処は、できるだけ会わない、接触しないという悪い方向になります。

20年も前の話ですが、相手がASDで長期化した直近の2例の改善修復のきっかけは、

・冷戦を上回るような大事件の話題で偶然お互い呼応したこと

・自分が意固地になっていたことを素直に語り謝罪したこと

でした。後者の対応が冷戦になることが無くなる最後の事例です。

 

子供のケンカで保育士さんや先生にお互いにごめんなさいしようねと同じ状態と言われても仕方ない特性ではありますが、感情のコントロールも難しい事例もあることは知っておいて損はないかもしれません。

 

類は友を呼びません。

 

では。

 



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