ASDの戯言

40代でASD診断された技術者サラリーマン。生きにくさの記録。

  初老アスペ(ASD)エンジニアの家族・職場などの環境を含めた過去と未来の見通し。



ASD的バナナ1房の思い込み

わざわざSNSで晒してまでもの話題なのか疑問なのですがASDなネタを。

完全初出し情報です笑

小学校1年の国語の授業でした。

40年以上も前の高度成長期も成熟しつつあるころです。

バナナは比較的手に入りやすい果物として私には認識されていました。

バナナの成長過程の教材でした。

教科書にはバナナが緑色に実った写真が示されています。

先生のクラスの児童に対する質問は「バナナの1房とはどれ?」でした。

教材の本文には「バナナの木1本に対して1房しか実をつけません」とあります。

これだけ情報化した社会でもバナナの木を直接みることは地域の差、旅行などの機会はそうありません。バナナの実で画像の検索すればでてきます。集合体恐怖症の方はちょっとご注意かもです。

傘状のものが上下逆に多層になっています。

当時の私は、その傘状の1階層分を1房だと発言しました。他の意見としては全体を1房とする意見が出ました。傘状の階層が3つの写真であったことを明確に覚えてます。

私の考えに賛同してくれる友達も少数はいました。先生は「なぜそう思うのか」を議論させ答えを出さずまま授業は終了です。私の思い込み記憶では、先生は答えを示さないまま次の教材に進んだような。

2,3日ほどで「違くね?」と思いました。1房が何であるかの説明が前述の通りあったからです。

では、なぜ私が自分の主張を押し通したか?は本文中の実のなる過程で階層状に育っていく説明がありました。そこにこだわった訳で主張の理由でもありました。もちろん本文中では傘状のことを房とは述べていません。

先生が答えを出さなかった訳もわかります。実際、傘状の部分を房、全体を全房という場合もあるようです。

 

ASDの観点から、意識が集中または転々として全体が見通せないとい一面もあります。

症状の診断の一例だったか今は見つかりません。子供を保育園に預ける時刻の入ったシーケンスで、ある事象(保育園に子供を連れて行った時間は?など)の時刻を言い当てられないものがありました。目先の事象に気をとられて一番最初に述べていた時刻を忘れています。

文献だったか、Hという文字を使ってAという大きな文字を作っている絵があり、Aを構成している小さい文字のHとパッと見てああ大きなAが見えるものでどちらに先に気づいたか?というものがありました。当事者と健常者でどちらを選びがちかは忘れてしまいました汗

 

先のバナナの件は、授業終了時刻直前で1本1房派が「バナナの木1本に対して1房しか実をつけません」を見つけてきて解決したような気がしてきました。(はっきり覚えています!というのが急に曖昧に。。。)その直後からもしばらく、悔しいからではなく1階層を1房と信じてやまない自分がいた感覚が残っています。先生の質問は、教科書に書いてある文中で1房はどのように定義されているか、を議論の上で気づかせる方針だったかもしれません。

ここに書いてあるじゃん、と気づいたときの恥ずかしい思い出として深く記憶に刻まれています。気づいて間違っていたと認識できる面も持ち合わせていたというお話です。

 

では。



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