ASDの戯言

40代でASD診断された技術者サラリーマン。生きにくさの記録。

  初老アスペ(ASD)エンジニアの家族・職場などの環境を含めた過去と未来の見通し。



未来への考え方を2つ

自分が通常の方と違うのは、理系技術を扱う者として直接社会に還元する生産活動とすぐには人々や会社の利益にはつながらない研究活動の両方を行ってきました。

本日は2つの話をしますね。

 

まずは、脱落し生き残れなかった研究の世界です。公的な税金を主に使う研究機関に2度在籍しました。以前お話ししたように米国では軍事費が大学や研究機関の財源になります。この国と同じく競争型ですが額が違うので規模が違います。

最近の話題でもめている何ちゃら会議が主張しているように、この国は軍事研究は表向きご法度です。軍事目的に転用されないような審査もあります。メーカー製品でも外為法に基づく軍事転用されない厳しい審査に合格しないと輸出どころか国内販売もできません。

今2段目の脱線をしているので1つ戻して、企業でない研究活動は主に国の財源から競争的に獲得する形が主で仮に申請した研究内容が採用されても7掛けや半分の予定予算しか配分されません。規模の大小を問わず研究期間は最長でも5年のため、関連研究費申請を毎年出し続けます。多くの公的研究者は期限付きで定職を得ることは困難です。

再生医学ノーベル賞を取った先生が、国の研究者に対する処遇が酷すぎる主張をして、クラウドファンディングで研究者の処遇を賄おうともしていました。

ノーベル賞の話が出たので。。。この国の特にマスコミはこの賞に敏感ですね。秘密主義のため選考内容の公開は数十年後になりますし、さらに物理学の世界では成果が認められるのは20~30年後と言われています。平和賞などと違って、おじいちゃん先生や技術者が受賞されているのは毎年見る光景です。

で、先の話ですけど、民営化の波で国公立大学と公的研究機関は独立法人として国から切り離されジリ貧になっています。すぐに成果の出ない基礎研究はかなりひどい扱いです。この国の研究者の受賞は今や当たり前になってきましたが、おそらく十年後ぐらいから全く受賞者が出ない期間が訪れると予想します。

そのときは、またマスコミが研究者や国の施策の不備を叩くのでしょうか?

派閥や官僚的文化が色濃く残る世界なので、消極的ASDの私には生き残れなくドロップアウトされてよかったのかもしれません。年齢とモチベーション低下から、負惜しみと言われても反論する気もおきませんねぇ。具体的な減らず口を言わせてもらえれば、先の何ちゃら会議で名前の出ている先生方より、研究活動から退いてしまった自分の論文引用数指標のh-indexは高いですよ笑(こんなところで虚勢を張ってどうする!)

思想云々、左とか右とかはよくわかりませんが科学技術の発展や再起の邪魔をしているのは、国や政権というより、官僚、天下り団体、外郭団体、はたまたその動きをネタにするマスコミが邪魔しているように思えます。

日本と書かずにこの国としているのはブログ上での私のささやかな反抗です。

この国の未来の科学技術の再生を危惧しています。

 

随分長くなってしまいました。2つ目は別記事にしようかと思いましたが一気に書きます。全然違う切り口。文系、言葉に関することです。バリバリの理系ASDなので間違っていたらごめんなさい。匿名の指摘も受け付けます。

これも直近、人の判断で、書き言葉の冒頭、こんにちわ、を書いてきた時点でその人の対応を変えるという上から目線的な記事を書きました。歳をとって頑固になったのかもしれませんね。

完了形が無い日本語の過去形を当てた「ご注文は~でよろしかったですか?」の違和感には慣れません。大手外資ファストフードのマニュアルの直訳から来た説がありますね。

話し言葉の乱れがいつの時代でも言われています。言語を含む文化は変化していくモノなので完全に否定するつもりはありません。

建設的に行きましょう!私が良い傾向と思っているのが「ら抜き言葉」です。

受動、尊敬、可能、自発でしたっけ。「られる」の表現。助動詞なのかな?

国語はホント苦手だったので偉そうなことは言えません。

例えば「食べられる」を例に。可能が「食べれる」に変化しています。

受動:多数派に食べられる。食べれるはおかしいです。

尊敬:大先生がデザートを食べられた。召し上がるのほうがしっくりきますね。

可能:このパンはまだ食べられる。食べれるでも通じます。

自発はパスします。。。

文脈から判断するしかなかった「られる」の用法が、「れる」の登場で可能が明確になりました。

乱れというか良い方向の突然変異ではないでしょうか。

自分が文章を書くときには「ら抜き」は敢えてしません。古い人間なので。

ただ、特に話し言葉で「ら抜き」は気づいても受け入れます。

理系目線でもともと曖昧で、区別がつく手法は導入すべきと考えます。

 

長くなりましたが全く違う今後のことについて述べてみました。

 

ちょっと心配なので、ら抜きをググったら、いろいろ出てきますね。

動詞が五段活用ではなく上一段または下一段と「来る」だけに起こる?

「読める」などが元々あって「ら入り」が特殊で自然な変化とも。

若ければ規則じみたことは日本語文法でも理解しようと頑張っていかもですけど、今は調査続行は無理です。。。



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